社会人になって初めて漢字検定を受けた。家事育児、フルタイムの仕事をしながら、小学生の子どもに何かを挑戦しようと思い、漢字検定を受けることにした。
学生時代、漢字検定を受けたことがなく、全くイメージがなかったが、子どもとともにスケジュールを立て、時にご褒美ディを設けつつ、時に挫折しつつ何とか漢字検定当日を迎え、一発で合格できたのでどんなことをやってきたかをまとめたいと思う。これから漢検を受ける方に少しでも参考になれば嬉しい。
漢検2級のレベルは?
まず、私が受けた漢検とは、公益財団法人日本漢字能力検定協会が主催する「日本漢字能力検定」のことで、漢字検定は1級から、準1級、準2級を含む10級までの12段階ある。社会人のレベルである一般程度「2級」に挑戦することにした。
【漢検2級】(※1)
レベル:高校卒業・大学・一般程度
対象漢字数:2136字
検定時間:60分 検定料:4500円(準2級~4級までは3500円、ちなみに準2級は高校在学程度のらしい)
私は漢字が苦手だ、仕事中でも、メール作成でもスマホやPCの変換候補に頼っている日々。
そこで、学びなおしというか、社会人としての漢字のレベルを資格という形にしたいと思い、漢検2級に挑戦することにした。社会人の方で、もし漢字に興味がある方はぜひ一度、漢字検定のHPを参考にすることをお勧めしたい。(詳しくは日本漢字能力検定のHPを参照ください。)
漢検受験級目安チェックもあるので、気軽にチャレンジしてみるのも面白いと思う。
(参照)※1:でる順×分野別漢検問題集(五訂版)旺文社
スケジュール(検定当日から)
- 検定3か月前から漢検問題集を解き始めた。
- 検定2か月前、通勤時に動画で四文字熟語の聞き流しを始める。
- 検定1か月前までに問題集についている模擬試験を3回解く。
- 検定1か月前から改訂版漢検過去問(本番チャレンジ)を2回解く。
- 検定1か月前、問題集3回解いても書けない漢字、読みを小さい手帳に書き出し、暇さえあれば見る。
- 検定2週間前、過去問のレーダーチャートで弱い部分を確認し、強化する。
- 検定2週間前から特に点数が悪い模擬試験や過去問を夜解いて、朝もう一度解いてみる。
やったことはざっとこんな感じで3か月を過ごした。家族のお弁当作りも勉強期間中は免除していただいた。
使った参考書
申し込みをして、書店で資格試験のコーナーで問題集を購入。自分が見やすい問題集を1冊選んで3回以上解くことにした。検定1か月前に追加で過去問を購入した。
購入した問題集:でる順×分野別漢検問題集(五訂版)旺文社
追加購入した過去問集:改訂版漢検実物大過去問(本番チャレンジ!)公益財団法人日本漢字能力検定協会
具体的な勉強方法
初めは見てもさっぱり見当がつかない。そこで、解答を見ながら、ふむふむ…というふうに解答をノートの写していく。しかも3回解いても、わからない漢字、書けない漢字がある。その時は、持ち歩ける程度の小さなノートに間違った漢字を書いて、何度も見ることを繰り返した。ふと思い出した時、バスを待つ時、ちょっとした合間に覚えられない漢字を見る。たくさん見ても覚えられない自分に落ち込むこともあるが、現実書けないので、何度も繰り返し見て、書いてみる。
始めは、問題集の良く出題される最重要問題だけ3回繰り返せばいいかな~と思っていた。家族にそれを伝えると、『出題頻度が低いところからでたらど~すんの?!!!!!』
と言われ、問題集とりあえず全部目を通すことにした。やっても全く書けない漢字も多い。
また、問題集と問題集についている模擬試験だけ3回解答することでいいかなと考えていたが、1か月前から実物大過去問を購入し、実際のリハーサルの意味で問題を解くことにした。
時々、息抜き
問題集を1周終わるごとに、子どもとご褒美ディを設けた。
図書館の自習室で2時間程度、勉強した後に図書館のカフェで好きなものを一緒に選んで、のんびり過ごす時間を取った。子どもと一緒に、ご褒美ディを楽しみにがんばれた気がする。
検定1か月前過去問が合格点を超えない
模擬試験の結果は1回目200点満点の130点~140点。
※合格基準確認…漢検2級の合格基準は200点満点の80%程度。
160点以上でないと合格は厳しいのかな…。
検定3か月前、これは今の状況では合格厳しくない?と現状を知った。
1か月前模擬試験3回目にようやく、160点前半にまでとれるようになったが…過去問は160点を超えない。不安しかない。
過去問集2回目にしてもようやく160点代。特に弱いところは、「誤字訂正」と「漢字と送り仮名」だった。やっぱり覚えられないけど、何度も見るしかない。
検定本番一か月間の勉強時間
合格基準160点程度を取れないこともあって、検定当日までは夜1時間~2時間。翌朝30分~1時間問題を解いた。翌朝は前日夜やった問題を解くようにした。先にも書いた通り、過去問集のレーダーチャートで弱い部分を重点的に問題集を解くようにした。
漢字検定2級を受けて・・・
検定当日は午後だったので、午前中は過去問や模擬試験に直接書き込んだ解答用紙を見返した。試験会場に少し早めに到着し、準備した。緊張したが、試験が終わって、本当にほっとした。書き損じ等は×になるので、結果が到着するまでは不安だった。結果は、175点/満点200点、合格をいただいた。

普段、適当に漢字を書いくことが多い私は、今回漢検を受けて改めて漢字を再確認する習慣がついた。書類を手書きで書くことが少なくなったが、適当な漢字を書き、他人に見られるのは、社会人として恥ずかしいなぁと感じるこの頃。一般的には当たり前のことだと思うが、私には、ふと曖昧な漢字を日頃から再確認する習慣ができてよかったと思う。思いつきで、受けた資格試験だが、助言をくれたり、資格試験を家事含め全面的に協力してくれた家族に、心から感謝したい。
ぜひ、漢字に興味がある方、あるいは漢字が得意ではない方も、一度漢字検定に挑戦してみてはどうだろうか。
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